ぶっつけ本番の人生だから、人は誰でも失敗する (下町のロケット開発者・植松務さんの話)
下町ロケットのモデルになった下町のロケット開発者 植松務さんの講演からの紹介です。
植松さんは北海道で町工場を経営しながら宇宙開発をしています。
植松さんが宇宙開発をしてロケットを何度も打ち上げている理由は、子供たちをはじめ、大人たちもふくめて世の中の人に「どうせ無理」といわずに、あきらめず、最後まで頑張ることを伝えるためです。
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みなさんは今、生まれて初めての1回しかない人生を、ぶっつけ本番で生きてるんです。
毎日毎日新しい朝や見たことがない季節がやってきて、毎日毎日やったことがないことに出会うんです。
だから僕たちは失敗し続けてきたし、これからも失敗し続けるんです。
僕も失敗します。なぜならば、失敗はダメじゃないからです。
失敗は貴重なデータなので、それを乗り越えたら力になるんです。
みなさんを強く・優しくして、人類を進化させます。
だから、失敗を恐れる必要はありません。
乗り越えればいいんです。
失敗を避けてしまう大人がたくさんいる理由
……と言ってもやっぱり、「失敗したくない」という人がいっぱいいると思います。
それはね、「失敗はダメなことだ」と教えられたからです。
でも言っとくけど、失敗しなかったら人生台無しだからね。
というか、失敗しないことはすごく簡単なんですよ。
失敗しないために一番いいのは、なにもしないことです。
次にいいのは、できることだけをやること。
同じことを繰り返して、やったことがないことをやらなければ、失敗しないんです。
でもね、成長しなくなります。
最後の切り札として、言われたとおりにすれば、失敗しても誰かのせいにできます。
でもその時は、考える力を失ってしまうんです。
実は失敗を避けると、なにもできなくなって、成長できなくなるし、考えられなくなるんです。
これでは、何のために人として生まれてきたかわからないですね。
でもね、こうなっちゃってる大人がすごくたくさんいるんですよ。
(中略)
なにもしないことを「我慢だ、努力だ」と思ってる人が、いっぱいいるんです。
でもこんなふうになったら、本当に前に進まなくなってしまってもったいない。
だからこそ、こうならないためにも、みんなには失敗を避けないでほしいです。
●失敗しないと考える力を失っちゃいます。 失敗を避けていると、なにもできなくなって、成長できなくなっちゃいます。
やったことがないことをやりましょう。 可能性の追求ですね。 ぶっつけ本番を楽しみましょう!