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2022.01.19
ニコニコ賞『大きゅうなったねぇ』 たった一言でコンテスト受賞作品より紹介
<心に響いた「たった一言」>
大きゅうなったねぇ
エピソード
小学生の頃から同居を始めた祖母が、私は大嫌いでした。口うるさく、特別甘やかすわけでもなく、疎ましく思っていました。
中学になる頃には反抗期も重なり、話しかけられても無視するようになりました。
高校生になると、祖母は痴呆が始まり施設へ入居しました。私は正直せいせいしていました。
ある日、両親に連れられ嫌々施設へ顔を出したときです。祖母は毎週訪れる父のことを覚えていませんでした。
しかし私を一目見て「大きゅうなったねぇ」と言いました。
私はあれだけ祖母を疎ましく思い、粗雑に扱い、汚いもののように接してきたのに、祖母は孫の私をきちんと見てくれていたのです。自分の行いを反省すると同時に、自分の幼さに恥ずかしさでいっぱいになりました。
それから間もなく、祖母は他界しました。悔やんでも悔やみきれないです。祖母への行いを反省し、改めようとした矢先でした。
寝たきりでほとんど話すことができなかった祖母がたった一言残した言葉です。
無駄にしないよう、自分のことばかり考えず自分を考えてくれる人への感謝を忘れずに日々生活していきたいと思いました。
※誰かが必ず自分のことを考えてくれていますね。大切に思ってくれていますね。
だれもが大切な人なんです。感謝・感謝・感謝です。